アジアクロスカントリーラリーへの道 第二章

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桃伎舎・チームの主役がいざ出航

2025年6月30日、「ガレージモンチ」(三重県四日市市)と桃伎舎株式会社(東京都武蔵野市)は、「2025年アジアクロスカントリーラリー(AXCR)」出場するラリーカーを輸出するため、横浜・本牧ふ頭にて海路で輸送する専用コンテナへの積み込み準備を行った。

©Mina

四日市市の「ガレージモンチ」から30日未明に出発し、陸路にて約6時間をかけて運搬されたラリーカーは、本牧ふ頭へ朝8時に無事到着、同じくAXCRに出場するスーパーカブと一緒にトラックから横浜の地に降ろされた。

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AXCR2025に参戦する車体は、2代目となる「ガレージモンチ号」SUZUKIのジムニーシエラである。過酷なレースを毎年完走し、総合成績でも上位に食い込む、貫禄そして実績とも十分な小型4WDだ。ジムニーを愛する「ガレージモンチ」の社長が、排気量の大きな車に対してもジムニーで対抗できるところを見せようと努力を重ねてきた結果、参戦当初には完走すら無理だろうと冷やかされていた状況が、毎年のように完走そして上位進出の結果を残すことで、ジムニーの凄さが認められるようになる。

これらの影響もあり、ジムニークラスの参加数は徐々に増加、1300ccの旧モデルエンジンである2代目「ガレージモンチ号」も、今年は現行モデルと同等の1500ccエンジンに積み替えてライバル達を迎え撃つ。エンジンの仕様変更に伴い、オイルの変更や放熱対策、断熱セラミック塗装などによるメンテナンス対策、足回りやフレーム強化などを行い、各メーカーの支援にも助けられ、戦う準備は万端だ。

©HIROMA MATSUMOTO

日本からの全出場チームの車両は、6月30日から7月2日の三日間に全てコンテナに格納され、輸送船の出発に備える。船は7月中旬に出航し、7月下旬にタイへ到着、8月上旬にタイ国内で各チームスタッフに引き渡される予定だ。

2025年アジアクロスカントリーラリーは、30周年を迎える記念すべき大会。8月8日から16日までタイとカンボジアを跨る広大な舞台で争われる予定であったが、両国間の紛争勃発により、タイ国内のみに変更され、総距離約2500kmのコースでレースが開催される。今年も小型ジムニー旋風が巻き起こす、賞賛の嵐が楽しみである。

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Garage Monchi & Yanagawa Iron works JAPIND
「ガレージモンチ号」 アジアクロスカントリーラリー(AXCR) レース実績

・AXCR2024 クラス2位 総合17位
・AXCR2023 クラス2位 総合21位 完走46台中
・AXCR2019 クラス3位  ジムニークラス1位
・AXCR2018 クラス2位 (日本人トップ)
・AXCR2017 クラス2位
・AXCR2016 クラス2位
・AXCR2015 クラス3位
・AXCR2014 クラス1位 総合9位
・AXCR2013 クラス1位 総合4位 日本人トップ
・AXCR2012  クラス3位(ノーベナルティ)

(クラスは、T1G=ガソリン・無改造クラス・排気量の制限は無し)
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編集 WIN取材班

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