サウジアラビアの文化産業は2030年までに480億ドルに達する

サウジアラビアは、文化部門の国内総生産（GDP）に対する貢献を、現在の1％未満から2030年までに3％、すなわち1800億サウジアラビア・リヤル（480億ドル）に引き上げる計画だと、文化大臣のバドル・ビン・アブドラ・ビン・ファルハン王子が明らかにした。大臣は、この部門は既に0.91％のGDPシェアを超えており、ビジョン2030の目標は予定より早く達成されていると述べた。

「2030年までに、才能を育み、国内外でイノベーションを奨励し、創造的・文化的な企業の繁栄を支える文化環境を私たちは構想しています」とバドル王子はインタビューで語った。 「最終的には、この分野のGDPへの貢献を3%、つまり1800億サウジアラビア・リヤルにまで引き上げることが目標です。これは、野心的な文化変革を推進するという、文化省とその関連機関の中核的な使命を表しています。」

2018年に文化省が設立されて以来、この分野の雇用は318％増加し、2024年の文化関連学位取得者数は28,800人に達し、2018年より79％増加した。同省はまた、9,000件以上の免許を発行し、文化協会やアマチュアクラブの数も28から993に急増した。「注目すべき成果の一つは、文化を重要だと考える国民の割合が70%未満から92%に増加したことです」とバドル王子は述べた。同省はまた、建国記念日や国旗記念日といった国の祝賀行事も監督しており、9,317カ所の遺跡と25,000カ所の都市遺産を記録している。

サウジアラビアは、8つのユネスコ世界遺産を擁するというビジョン2030の目標を達成しており、アル・ファウは2024年にそのリストに加わる。2021年から2024年の間に文化イベントの来場者数は2,350万人を超え、紅海映画祭やイスラム芸術ビエンナーレなどの主要なフェスティバルは世界的な魅力を放つようになった。

文化奨学金プログラムは、米国、英国、フランスを含む120以上の教育機関で学ぶ1,222人の学生に奨学金を授与してきた。「年齢制限や学歴要件のない柔軟なプログラム設計により、応募者が増えています。現在、奨学金受給者は音楽、演劇、視覚芸術などの分野で学位取得を目指しています」と大臣は述べた。同省は文化開発基金を通じて、120件以上のプロジェクトに3億7,700万リヤルを支出した。「成長の主要分野には、文化遺産、音楽、ファッションが含まれます。1,200人以上のクリエイターや起業家が開発サービスの恩恵を受けています」と彼は付け加える。「持続可能な経済価値の創造における文化の役割に対する認識は、世界的に高まっています」と大臣は述べた。「私たちの役割は、文化的アイデンティティを保全・促進しつつ、それをアクセスしやすく、経済的に価値のあるものにすることです。」

出典：ARAB NEWS
写真：©AFP