ファラサン諸島の海岸には、インド洋からアラビア海を経て紅海まで何か月もかけて移動するハリドウの魚の大群が毎年やって来ている。ブダイ科の魚は、サンゴ礁に生息する多様な種であり、海洋生態系において重要な役割を果たす。 オウムのようなくちばしと鮮やかな色で知られるハリドは、サンゴが豊富な生息地で繁殖しており、それぞれがユニークな形と色をしている90種以上が生息している。
ジャザン沖40キロのサンゴ礁の島々ファラサンは、大量の硬骨魚の群れが集まる現場となる。住民たちは、旧暦の15日の日没後に海から漂ってくる独特の匂いで魚の到来を予知できる。毎年4月下旬に祝われるハリド漁は、島の文化遺産を反映した伝統であり、何世紀にもわたってファラサンに喜びをもたらしてきた。
ハリド漁の文化的、観光的重要性を認識し、ジャザーン州知事のモハメッド・ビン・ナーセル王子は2005年に第1回ファラサン諸島ハリド祭を発足させた。第21回フェスティバルは月曜日に開幕し、観光客や投資家にとって有望な旅行先としての島々を紹介した。 このフェスティバルでは、ファラサンの独特の習慣、伝統、民俗遊び、手工芸、史跡にスポットライトを当てるとともに、漁罠、ヤシの編み物、バッグや敷物の作成、帽子の編み物などの地元の手工芸品も展示されます。
出典:ARAB NEWS
写真:©SPA
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