エジプトの農地拡大の取り組み

エジプトでは高い人口増加率により、自給自足の割合を増やし食料輸入割合を削減するためには、農地面積の拡大が必須となっています。そのため、政府は2018年から2024年の間、この分野での取り組みを強化し、新たに数百万フェダーンの耕作可能な土地を導入するという目標を掲げています。

現在進行中の干拓プロジェクトは8つあります。
1番目は、メニャ、ニューバレー、アスワン、マトルーフ、南シナイの各県にまたがる合計150万フェダーンに広がる新エジプト田園地帯です。2番目は、ニューダバアにある 200万フェダーンに広がる新デルタ地帯です。3番目は、コムオンボにある150,000フェダーンの地下水で灌漑されるサナベルソノです。4番目は、ベニ・スエフ県とメニャ県で6万2000フェダーンを耕作する地域です。

5番目は、バハル・アル・バカールが生産する処理済み廃水を使用して、北シナイと南シナイで27万フェダーンを耕作する地域です。6番目は、アル・マハサマが生産する処理済み廃水を使用して、東イスマイリヤで5万フェダーンを耕作する地域です。7番目と8番目は、東オワイナトとトシュキをそれぞれ12万フェダーンと56万フェダーンに拡張する地域です。

関連して、イスマイリア、シャルキヤ、マトルーフ、ギザ、ファイユームの各県で、総面積10万フェダーンに温室を設置するプロジェクトも実施されています。

また食糧供給確保の観点から、シナイ、西ポートサイド、カフル・エル・シェイクで養魚場が導入されはじめ、完成すれば年間生産量は27,000トンになると見込まれています。

※フェダーン:エジプトの土地面積単位。0.42ヘクタールに相当
出典:Egypttoday

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