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桃伎舎・山岳ループステージへ
ラリー3日目、拠点となるカオヤイのホテルを出発し、再び同じ場所へ戻ってくるループ構成。総走行距離は360.50kmで標高差のある山岳地帯が舞台。路面の激しい凹凸が容赦無くマシンへのダメージを蓄積させる。
ハイスピードでのシビアなステアリング/ペダル操作、コマ図(ゴールまでの道程を示す断片的な地図)によるドライバーへの指示など、人にも疲れが蓄積していく中、一層マシンコンディションを維持しながらの走りが要求される。
そして、サービスクルーにも変化が…。PC、LEG終了後のメンテナンスの中、各自が「いま何をすべきか」を自ら判断し、役割分担が回り始めた。「車両を絶対に立ち止まらせない」という思いから自然と声掛けが生まれ、一手先を読んで各々が行動する。長期にわたって行われるラリーならではの変化だ。
多くのチームで足回り等のトラブルが見受けられる中、この日はジムニーにも足回り、電装系のトラブルがあり、思うようにペースが上がらず、目標タイムの約20分遅れでフィニッシュする。
LEG4はタイ―カンボジア間の国境付近を通過するコースレイアウトとなっていたが、両国間の軍事衝突の煽りを受けて、キャンセルとなった。この休息を活用して、全チーム車両フルメンテナンスが施される。




写真:HIROMA MATSUMOTO、YUDAI TAKAHASHI
(編集 WIN取材班)
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