ルワンダ初の女子ゴルフ五輪選手を目指す

ルワンダに世界で活躍ができるゴルファーを目指す女性たちがいます。

キガリ市内のゴルフアカデミーで日々トレーニングを行う彼女たちは、2024年にルワンダ全土のオーディションで発掘された、ゴルフスターを目指す才能に満ちた十代の若き女性ゴルファーたちです。約80名の候補者から選抜された選手は現在6名、PSGのジュニアチームにリクルートされた子やクリケットチームのキャプテン、地方出身から都会っ子まで、素性の異なる女性ゴルファーが合宿式ゴルフアカデミーで、日本と韓国から持ち込まれた最新のトレーニングプログラムと最新施設を用いて、最速の成長を目指しています。

©RGSP

ルワンダはアフリカ大陸の中央東側、赤道付近にある関東平野ほどの内陸国です。人口は東京都と同程度の約1,400万人、首都はキガリ市でルワンダの経済と政治の中心地です。ジェンダー平等先進国として世界でも注目されており、2022年のジェンダーギャップ指数ランキングで世界6位を誇ります。しかし、スポーツ分野では依然として遅れがあり、競技者のうち女性の割合はわずか28%にとどまっています。ルワンダだけでなく、アフリカ諸国では女性のスポーツをする機会が限られており、まだまだジェンダーに関する社会的偏在が存在しています。

この課題を解決するため、アフリカで女性のスポーツ参加を促進し、スポーツ業界全体の意識改革を目指す活動を立ち上げたのが、“Rwanda Golf Sheroes Project”通称R.G.S.Pです。

R.G.S.Pはゴルフを通じ、アフリカ女性たちに新たな機会を提供し、彼女たちをエンパワーメントすることで、アフリカ全土での持続可能なスポーツ産業と文化の確立を目指しています。

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まずは2028年にロサンゼルスで開催されるオリンピックに向け、ルワンダ初のオリンピアンを誕生させること、6名の選手は、この目標に向けて選抜された女性ゴルファーたちです。

2024年半ばから練習を始めて、すでに6名ともラウンドスコアは80台を切れるレベル。ハーフでは30台もコンスタントに出しており、まもなく70台半ばを目指せる位置まで成長しています。ちなみに練習コースの総距離は約6600ヤードなので、日本の女子プロコースと比較しても遜色ありません。

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彼女たちがどのような成長を遂げていくのか、アフリカのスポーツ業界がどのように変革していくのか。
WINでは今後もRwanda Golf Sheroes Projectの活動を継続的にリポートしていきます。

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