ナイロビで開催中のケニア食品博覧会の専門家と出展者は、ホスピタリティ業界に対し、成長を促進し顧客体験を向上させるためにイノベーションとテクノロジーを採用するよう呼びかけている。このエキスポは、ケニアの食文化の多様性と素晴らしさを讃える毎年恒例の料理ショーケースで、料理のデモンストレーション、食品の試食、文化展示など、さまざまなアクティビティが開催されている。出展者は、業界が競争力を維持し、将来の成長を確実にするためには、新しい技術を導入する必要があると述べた。
ケニアのレストラン業界はパンデミック以降着実に成長しているが、専門家や業界関係者は、さらなる発展にはイノベーションが不可欠だと主張している。このイベントの主催者であるモンゴメリー東アフリカポートフォリオディレクターのアンジェラ・キニュア氏は、新たな技術の導入は同地域の産業の将来と競争力にとって不可欠であると語った。「イノベーションは市場の需要を満たし、業界関係者の収益を増やす鍵です。ケニアではパンデミック以降、レストランが着実に成長していますが、真の進歩を遂げるにはイノベーションとテクノロジーを活用する必要があります」とキニュア氏は語った。
ケニアには現在3,800軒以上のレストランがあり、パンデミック後もその数は増え続けている。しかし、業界リーダーらは、この分野の成長は2019年以前の水準に比べて停滞していると示唆しており、テクノロジーを活用することの重要性を強調している。ケニア国立統計局(KNBS)の2024年経済調査のデータによると、ホスピタリティ業界は収益上位3位の産業の1つで、宿泊・飲食サービス部門は2023年第3四半期に26%成長し、同部門の付加価値が約17%だった2022年と比較して増加した。
同国の食料生産は2026年までに130億ドル(1兆7000億シリング)に達すると予測されており、飲料の売上は35億ドル(4506億シリング)に達すると予想されている。レストランデリバリー市場も大幅な拡大が見込まれており、2024年から2028年にかけての年間複合成長率(CAGR)は9.44%と予測されている。さらに、飲料市場は着実に成長し、アルコール飲料とノンアルコール飲料の売上は2028年までに大幅に増加すると予測される。レストランデリバリー市場は2024年までに2億9,620万ドル(381億シリング)に達すると予想されており、2028年までに市場規模は4億2,490万ドル(547億シリング)に達すると予想されている。
出典:THE STAR