エジプトのアハメド・クチューク財務大臣は、日本の経済界に対し、エジプトの競争力ある経済機会を活用し、さまざまな分野への投資を継続するよう呼びかけた。この呼びかけは、経済活動における民間部門の役割を高め、それによって産業と生産を促進し、輸出を増やすという政府の公約に沿ったものである。
クチューク外相は、カイロ駐在の岡浩日本大使との初会談で、「人材育成とグリーン投資の分野で日本との開発パートナーシップを深めることを楽しみにしています。財政政策は、今後、保健と教育への投資、そして生産力と輸出力の強化をますます支援していきます」と述べた。
大使は、さまざまな分野にわたる日本との強固で広範かつ多様なパートナーシップを強調し、「経済発展を推進し、国民の生活水準を向上させるために協力していく」と述べた。大臣は、日本の学校や大学、カイロ地下鉄、総合健康保険、太陽光や風力発電などのクリーンエネルギープロジェクトなど、二国間協力の成功例を強調した。また、エジプトが日本市場で初めてグリーンボンドを発行し、環境重視の債券に関心を持つ新しい投資家を引き付けたことにも言及した。
会談中、クチューク氏は、自動車製造、クリーンエネルギー生成、工業資材、食品、家電製品など、多くの分野にわたり日本の民間企業からのエジプト経済への投資について紹介する大使のプレゼンテーションについて議論した。さらに、クチューク氏は、エジプトの予算を支援するための近々提供される譲許的融資や、文化と教育の公共プロジェクトの開発と近代化など、政府レベルでの二国間協力と調整の進展について説明を受けた。
出典:Daily News Egypt