ギザのピラミッド周辺地域の総合観光マスタープランは、大エジプト博物館(GEM)への予想される訪問者の流入に対応するため、2040年までにホテルの客室収容能力を大幅に増やすことを目指していると、住宅大臣シェリフ・エル・シェルビニー氏が日曜日に語った。
ムスタファ・マドブーリー首相率いる閣僚会議で演説したエル・シェルビニー氏は、世界的なホテルブランドを誘致し、エンターテイメント地区を拡張することで「伝統と近代性」のバランスをとる戦略を概説した。この計画は、エジプトがGEMの完全開放に向けて準備を進める中で、今後数十年間の訪問者数を予測する市場調査に基づいている。ギザ高原周辺の環境整備計画は、2028年までに年間観光客数を倍増させ3000万人にするというエジプトの広範な目標の中核を成す。観光セクターは、近年外的ショックに苦しんできた債務を抱えたエジプト経済にとって、重要な外貨獲得源となっている。
政府は長年にわたり、ナズレット・エル・セマン地区をはじめとする古代墓地に隣接する地区の都市化の再編に取り組んできた。これらの地域は歴史的である一方で、インフラ、アクセス、治安面で課題を抱えており、ピラミッドと新博物館の間を移動する観光客にとって混乱を招く状況がしばしば生じている。アブデル・ハレク・イブラヒム住宅副大臣は会議で、この枠組みは世界遺産の「視覚的アイデンティティ」の保全と「象徴的な」観光地の創出を優先すると述べた。また、この計画には大手国際チェーンが提供する多様なホスピタリティの選択肢も含まれていると指摘した。
ピラミッドからわずか2キロのところに位置する巨大プロジェクト、GEMのオープンにより、カイロの観光地図が塗り替えられ、その重心が古いタハリール広場の博物館からギザ台地に移ると期待されている。マドブリー首相は、開発によって観光体験全体が改善されなければならないと強調し、考古学遺跡を補完するために商業活動とレクリエーション活動を組み合わせることを求めた。ギザ県知事アデル・エル・ナガー氏は、博物館群周辺で進行中の保守作業の状況を視察し、エジプトの最も有名な歴史的建造物の美観を維持するという地方自治体の取り組みを確認した。
出典:Daily news EGYPT
写真:©Daily news EGYPT
大エジプト博物館に合わせて大規模なホテル拡張を目指している


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