7月31日木曜日、若い女性にデジタル技術やテクノロジーのスキルを身につけさせることを目指す「アフリカン・ガールズ・キャン・コード・イニシアチブ」の第3期生計120人の女子生徒が卒業した。このコースは、13歳から19歳までの参加者に、デジタル分野の男女格差を埋め、将来のイノベーターとなるための知識と自信を身につけさせることを目的としている。ロボット工学に重点を置き、参加者は電子工学、ScratchとC++(高水準の汎用プログラミング言語)を使用したプログラミング、機械工学の実践的な学習を体験した。
彼女達は、Arduinoなどのマイクロコントローラー、超音波センサー、火災検知センサーを操作し、段ボールやリサイクル部品など、地元で入手可能で手頃な価格の材料を使用して機能的なプロトタイプを作成した。プロジェクトには、スマート灌漑システム、自動制御街灯、火災探知機、スマート手洗い機、視覚障害者用スマート白杖、スマートビレッジモデルなどが含まれている。プログラムの第2部では、参加者にPythonプログラミング、人工知能、ブロックチェーン、モノのインターネット(IoT)、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)といった高度なデジタルツールを紹介、またUI/UXデザイン、Blogger、HTML、CSSを使ったウェブサイト開発、MIT App Inventorを使ったモバイルアプリ開発についても学んだ。参加者たちは、ICT分野における女性のエンパワーメントの重要性、技術分野の女子を支援する法律および政策の枠組みについて学び、サイバーリスクに対する意識を高めた。
「少女たちは自分たちで完全なウェブサイトを作り、アプリの構築方法を学び、自分たちがテクノロジーの単なるユーザーではなく、クリエイターであることを証明しました」とトレーナーの責任者、ジェニファー・バタムリザさんは語った。「彼らは、地域社会が直面する現実的な課題に対する解決策を考案するよう奨励されました。彼らは今やデバイスを所有し、インターネットにアクセスできるようになったため、オンラインで自分自身を守る方法を理解しなければなりません。」
13 歳の参加者、シロ・イネザ・ウウムギシャさんは、このプログラムによってテクノロジーに対する理解がどのように変わり、自信が増したかを語った。「このプログラムは私の人生に大きな道を開いてくれました。何か素晴らしいことを成し遂げるまで私は止まりません、私のような女の子がロボットを作ったり、人工知能や機械学習のような技術を理解できるなんて想像もしていませんでした。でも今は自信を持っています。多くの年上の人たち、私の両親でさえ、この機会に恵まれませんでしたが、私は恵まれました。このスキルを活かして、機会を逃した人たちを助けていきたいと思っています。」

教育省のクローデット・イレール国務大臣は、国が世界的なAI革命に積極的に参加するためには、科学と数学の基礎スキルが極めて重要な役割を果たすと強調した。「AI革命に真に参加するには、まず基礎、特に物理学と数学を習得する必要があると私たちは考えています。これは、新興技術を導入する際にも私たちの焦点であり続けます」とイレレ氏は述べた。彼女は、ルワンダはテクノロジーの受動的な消費者ではなく、コーディングとデータ管理のスキルを構築する積極的な貢献者になるべきだと強調した。「AIは基本的にデータに関するものであり、ルワンダの独自の状況に合わせてAIソリューションを調整できる専門家を育成する必要がある」と大臣は述べた。
国連女性機関ルワンダ代表のジェネット・ケム氏は、少女たちに必須の技術スキルを身につけさせることで男女間のデジタル格差を縮小する取り組みを称賛した。「このプログラムは単なるコーディングではなく、将来のリーダー、起業家、そして国を変革する変革者を育成するためのものです」とケム氏は語った。「少女たちは単にコーディングを学んだだけではなく、友情、ネットワーク、そして勢いを築いたのです。」

出典:The New Times
写真:©Shallon Mwiza
コメント